アイドルソングとMVを作りたい。そう考えたとき、ステージの上だけでなく、そこへ向かうまでの一日も描いてみたくなりました。
それぞれ仕事をしながら、副業でアイドル活動を頑張っている三人はどうだろう。アカリはオフィス、ミオは物流倉庫、ルカはカフェで働く。いる場所も性格も違う三人が、仕事を終えたら同じ街で合流し、ステージに立つ。『ギリ好調!』は、そんな設定から考え始めました。
完成した日本語版MVは、かるぴんmusicのYouTubeで公開しています。
失敗した日の、その続き
歌の冒頭には、寝坊、添付ファイルの送り直し、左右を間違えた振付が出てきます。三人とも、いつも余裕たっぷりではありません。
それでも「おつかれさま」のあとに、曲はステージへ向かって走り出します。仕事中の三人と、アイドルとして歌う三人を、別々の人のようには描きたくありませんでした。失敗も疲れもあった今日の続きに、ライブがある。そのつながりが、この曲で気に入っているところです。
楽曲には、硬い打音と勢いのあるビートがあります。慌ただしい日常からサビへ飛び込む感じが、三人の生活とステージの切り替わりにも合いました。
輪郭線を薄くした、少し懐かしい絵
イラストを考えるとき、生成AIで作った感じをただ消したいわけではありませんでした。それより、この三人と街に合う、特徴のあるタッチを探したかったんです。
少しレトロな気配のある色にして、輪郭線は薄く、ところによっては描かない。細かな線で説明する代わりに、大きな色面や影で人物を見せる方向を考えました。
アカリのピンク、ミオの青、ルカの黄色は、仕事着でもステージ衣装でも三人を見分ける手がかりです。朝の部屋、職場、電車、夕方の帰り道、夜のライブハウスも、同じ街の中に置いています。

客席も、三人と一緒に変わっていく
サビでは三人が歌う姿を近くで見せます。一方で、最初から満員のライブという物語にはしませんでした。
振り返る最初のライブには空席があり、投稿した動画の再生回数もまだ小さい。それでも「次も行くね」という一言が届く。客席が一度にいっぱいになるのではなく、一人、また一人と増えていく流れを映像でも大事にしました。
スマホの数字や客席の人数は小さなものですが、この場面では大切な手がかりです。顔を大きく見せるだけでなく、数字や空席、届いた言葉が画面の中で読めるかも考えました。
一枚の絵がよくても、動くと変わる
画像から動画にすると、止まった絵では気づかなかった違和感が出ます。手帳を書く角度、立ち上がるときの体の動き、歩く足の順番。三人が走るカットでは、雨の場面ではないのに地面が濡れて見えることもありました。
そういう箇所は、動画の使う範囲を短く選び直したり、別のカットに替えたりしました。サビでも、似た歌唱カットが続いたり、一瞬だけ別の画が挟まってちらついたりしないように、三人と客席の見せ方を見直しています。
一枚ずつきれいな絵を作ることと、一曲を通して自然に見えるMVを作ることは、やはり少し違います。歌詞が進んだときに景色も進んでいるか、三人の動きに引っかからないか。何度も映像へ戻ることになりました。
音源と歌詞は、日本語版の楽曲ページと英語版の楽曲ページにまとめています。
仕事のあとに集まり、歌って、誰かの一言を持ち帰る。そんな三人の「今日の続き」を、曲とMVにしました。
Industrial / Japanese idol pop / pop-punkギリ好調!アカリ、ミオ、ルカ。仕事を終えた三人がステージで合流する歌。失敗の多い一日も、客席の「次も行くね」が次のライブへつなぎます。曲のページを開く →最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
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