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『ぷるぷるアイドル・プリン』を、一年後にもう一度

AIでMVをつくり始めた頃の一曲を、Melancholic Remixとして再制作。一年前の原版に残っていた、甘さの奥の小さな切なさを拾い直しました。

夕暮れの喫茶店でプリンを口に運ぶ、プリンの帽子をかぶった少女

夕方の喫茶店で、プリンちゃんがプリンを食べている。帽子にもプリン、テーブルにもプリン。少し不思議な光景ですが、今回のMVはこの静かな時間から始まります。

『ぷるぷるアイドル・プリン(Melancholic Remix)』は、一年前につくった『ぷるぷるアイドル・プリン伝説』のリミックス版です。当時の短い映像はTikTokにも残っています。

一年後につくった、Melancholic RemixのMV。YouTubeで見る ↗

ずっと残っていたプリンちゃん

原版をつくった頃は、AIを使ったMV制作を始めたばかりでした。映像生成にはKlingを使っていましたが、当時は今ほど性能も高くなく、動画編集も分からないことばかり。思ったように動かないカットを前に、どうつなげれば一本の映像になるのか、手探りで編集していました。

それでも、この曲はずっと印象に残っていました。

カラメルのドレスをまとい、スプーンのマイクで歌うプリンちゃん。明るいアイドルソングなのに、歌詞の中では冷蔵庫で震えながら「食べられる運命?!」と気づき、最後には「スプーンのキスで さようなら」と歌います。

かわいい設定のすぐ隣に、最初から小さな別れがありました。いつかリミックスするなら、そこをもう少し見てみたいと思っていました。

ステージのあとにある夕暮れ

原版は、ピンクの光に包まれたステージで歌うアイドルの姿が中心でした。今回はその華やかさをそのまま繰り返すのではなく、ステージを降りたあとの時間を想像しています。

夕方の喫茶店、木のテーブル、窓から差し込むオレンジ色の光。衣装にはカスタードの白、カラメルの茶と黒、さくらんぼの赤を残しました。同じプリンちゃんだと分かる要素を持ちながら、画面の温度を少し落ち着かせています。

ステージの明るさから、夕暮れの喫茶店へ。

音も、anime soundtrackの広がりにUK garageの細かな揺れとlo-fiのやわらかさを重ねています。前へ進むビートはあるのに、どこか帰り道のように聴こえる。その距離感が、今回の映像には合っていました。

物語をはっきり説明してはいません。ただ、原版が「アイドルになったプリンちゃん」なら、今回は「楽しい時間が終わったあとも、誰かの記憶の中で歌っているプリンちゃん」なのかもしれません。

直すのではなく、続きをつくる

一年の間に、映像生成AIも編集の仕方も変わりました。以前より画面の雰囲気をそろえやすくなり、当時できなかった見せ方も増えています。

でも今回は、昔よりきれいにつくれたことを見せるだけのリメイクにはしたくありませんでした。原版には、分からないまま勢いで進んだからこそ残った明るさがあります。その作品を否定して新しくするのではなく、一年前に置いてきた小さな切なさを、今の自分が拾いに行く。そんな気持ちでつくりました。

完成したはずの作品が、時間を置くと次の作品の入口になることがあります。

プリンちゃんは一年ぶりに、もう一度ふるふる揺れ始めました。今度は、少しだけ夕暮れの色をまとって。

anime soundtrack / uk garage / lo-fiぷるぷるアイドル・プリン(Melancholic Remix)プリンのアイドルソングを、約一年後に作り直したバージョン。UK garageの跳ねるビートは残しながら、映像と歌の後味には少し切なさがあります。曲のページを開く →

最後まで読んでくれて、ありがとうございます。

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